柳川でうなぎやせいろ蒸しを楽しむなら日本料理山田屋は最有力候補だ。

次の休みどこ行こう?近くにいいお店ないかな?
そんな時に見てほしい”よりみち情報”を配信中!

今回は柳川にある日本料理の老舗『鰻・日本料理 山田屋』さんを紹介したいと思います

柳川というえば鰻が有名ですが実は今まで一度もアップしてなかったのには理由がありまして

鰻屋が多すぎるんですよ

実はいろんな鰻屋さんを巡っては写真を撮りボツになったり、中には撮影NGで断られたり怒られたり。

柳川を代表するグルメ【UNAGI】を求めてどこのお店を最初に紹介しようか彷徨っていたら

まさかの老舗中の老舗 日本料理山田屋 様より撮影の許可を頂いたので

もうすぐに向かわせて頂きました

スポンサーリンク
目次

店舗の外観

通り沿いに大きな看板が出てるので迷うことはないかと思います

駐車場はかなり広いので車で来ても安心して停められますよ

駐車場の左側にお店があります

かなり大きな建物でこんな荘厳な佇まいのお店に取材なんて行っていいんだろうかと些か緊張気味の私です

オープンの時間に合わせて予約したのでとりあえず他にお客さんもまだいません

ゆっくり撮影と料理を楽しみたいと思います

お店の第一印象は『めっちゃ高そう』でした

こんなお店気軽に入れないですよね

私も取材じゃなければ近寄らないですもん

でもね、そんな印象を持ったあなたにぜひこの記事を読んでほしい

あ、意外に気軽に利用していいんだって思ってもらえると幸いです

でもやっぱり最初は緊張しちゃうよね。

まずはお店の紹介を。

入り口から見渡す限りのさげもんに度肝をにかれました

柳川名物の『さげもん』とは?

お店は昭和54年の創業。当初は店主のお父さまが同じ敷地内で、うどん屋とうなぎ屋を別々に経営されていました。

それを平成元年に2店舗を一体化し、現在のお店の姿となったそうです。

お店に続く石畳を歩いて玄関の開き戸を開けると、別々のお店だった建物と敷地を活かし、中庭に面してお部屋が配置された、ゆったりとした空間が広がっています。

1月から4月までは色とりどりのさげもんや柳川鞠(やながわまり)が飾ってあり、華やかで豪華な気分も堪能できるんです。飾りの数々は店主の縁戚の女性がお一人で手作りされてて、大変に手が込んでいるものばかり。お店に展示されている柳川鞠は、複雑な模様を縫い込んだ美しいものばかりで「どれほど手間をかけられたのか」と見飽きることがありません。

他県民の私としてはつい見惚れてしまうほどの美しい光景でしたがこちらは期間限定なんですって

本来はひな祭りに飾るものだそうですが山田屋さんでは4月までは楽しむことができるんです

これぜひ一見の価値ありですよ

大きなひな壇も飾られてました

まさに圧巻の風景です

でもなんだろう、思った以上にポップというか第一印象と違うというか

古き良き風習を重んじたお店で食事の作法やマナーとか知らないと入れないんじゃなかろうか感は個人的にだいぶ薄れました

これ全部手作りなんてすごすぎますよね

ここだけで展示会できそうなくらい飾られてます

店内に中庭があったり高級感は確かにあるので、緊張しすぎないようにきっと気を使ってくださってる面もあるんでしょうね

お店の個室配置はもともとゆったりと作られており、特別なコロナ対策を施す必要がないほど。

個室間やテーブルの間隔も十分あるので安心して食事を楽しめますね

個室のテーブル席や座敷の席、普段使いできる個室ではないテーブル席も用意されてます

今回は個室を利用させて頂きますがこの中庭の真ん中にあるさげもんに囲まれた贅沢な空間に案内して頂きました

もう個人的にこのさげもんを眺められるだけで十分満足なのに今から美味しい鰻も食べられるなんて幸せすぎませんかね

このお部屋の名前『侘助』なんですって

特別な日の食事はこの『侘助』で、プチ贅沢の日は少しリラックスできるテーブル席で楽しむこともできますよ

個室は緊張しちゃうもんね

ではお部屋に入らせて頂きます

久しぶりにちゃんとした個室のお店で食べるからやっぱり緊張しちゃう

時期的なものもありますがこういう配慮素敵ですよね

そして部屋の中はやはり高級感が漂っております

掛け軸にツボがあるとそれだけで庶民の私は硬直してしまうのです

でも久しぶりに家族が集まる時とか結婚する前の両家の顔合わせのお店選び

こういうお店を候補に挙げられるとちょっぴり大人って気持ちになりませんか

案内してくださるスタッフの方はとても話しやすい方ばかりで緊張も解けてきました

まだ少し緊張してるけど早速メニューを見ていきましょうかね

表紙もさげもん一色です

それなりにいいお値段しますがこれだけ入ってれば満足感は間違いなく高いんでしょうね

今回はお店の店長さんイチオシのひな籠膳を注文してみます

流石にこちらの方は普段使いでは利用できないでしょうけど一度は食べてみたいなぁ

頑張って貯金してチャレンジしてみようかな

鰻を堪能するならこれもいいかもしれませんね

山田屋膳は鰻好きなら一生に一度は食べるべき、鰻の美味しさをまとめた贅沢なお料理になってますよ

今回はせいろ蒸し(松)も注文させて頂きました

やっぱり鰻といえばせいろ蒸しは外せませんよ

一品物も用意されてるんですね

個人的に刺身も好きなんで注文しようか迷いけど

今日は『UNAGI』を堪能したいので

我慢して待ちたいと思います

お茶を飲みながら一息つきます

気のせいかもしれないけど、もうお茶でさえ高級なお茶の気がしますもん

普通こういう高級なお店ってスタッフの方も凛と構えて隙がない感じがして話しかけるのも緊張しちゃうんですが

いい意味で柔らかな方が多くて話しやすいのもあってリラックスして待つことができました

まずはひな籠膳がきました

さぁ、お待たせしました

前置きがかなり長くなってしまいましたが

こちらがひな籠膳です

もうね圧巻の雰囲気。

蓋を開けるとこんな感じです

もう見るだけでお金払いたくなる

めっちゃ綺麗な配色だと思いませんか

計算され尽くした配置に味付け、それを今から解説していこうと思いましたが私ごときの力量では語り尽くせないので通常のゆるいよりみちで紹介していきますね

まずは一際異彩を放つこの小鉢

枝豆をペーストにした豆打(ズンダ)和えを頂きます

ズンダってなに?

諸説あるようですが、もともと「豆打(ずだ)」という言葉から
来てるようです。 それが東北で「豆ん打(ずんだ)」になったというのが有力そうですね。 他にも甚太っていう人が作ったという話もあります。

ボイルされたエビと一緒に頂きます

・・・・

・・・・

う、うんめぇですだ。。。

なんだこのふわぁっとした甘み

一口食べればわかる、うまいやつやん

もう箸が止まらなくなってしまいました

続いて酢の物、煌々と煌めく赤い野菜は紅芯大根です

珍しい野菜ですがクセがなくて食べやすい野菜で、お刺身のあしらいからサラダ等幅広く使われるんですけど酢の物にしたのは食べたことないや

酢の物って実は苦手であまり普段食べないんですけど、これはぜひ酸っぱいの苦手な方、チャレンジしてみてほしい

柔らかい酸味に素材の味がしっかり活きてて子供でもきっと食べやすいはず

こういう繊細な味付けが難しいんですよ

ってつい調理する側の目線が出ちゃいました

しかもこの御膳には肝吸いと茶碗蒸しがついてくるんですねぇ

鰻屋さんといえばこの肝の吸い地ですよ

落ち着くなぁ。蕎麦屋さんの蕎麦湯並みになくてはならない存在ですわ

シンプルな見た目に三つ葉が浮いてる茶碗蒸し

和食のお店でほぼ必ず出てくる茶碗蒸しですがそれはなぜかご存知でしょうか

理由は諸説ありますが先付けや御膳の添え物などで茶碗蒸しを出すのは本来、うち店のこだわってる出汁をまずは啜って味わってみてね

っていう『』な演出だったんですって

そして言わずもがなこの茶碗蒸しも例外ではないはず

そういえばこんな日本料理を出してるお店の茶碗蒸し初体験でした

出汁を啜ってるかのようにカツオの出汁がふんだんに効いてます

もうね、口の中鰹が泳いでますもん

出汁を飲むかのように香る鰹節の香りに一口一口感動しっぱなし

天ぷらは職人の腕を測る最も良い指標だ

ってグルメマンガで聞いたことありませんか

サックサクの天ぷらを揚げるのはもちろん素材を生かす揚げ方も大切なんですね

えびを真っ直ぐ揚げるのも熟練の技でっせ

しかもね、びっくりしたのがこれ

天つゆなんです

こんな透き通った天つゆ見たことありますか

ここに贅沢に海老天をダイブさせちゃいます

めっっちゃうまい

天つゆってこんなに上品に仕上がるんだって感動しっぱなしなんですけど

誰か分かち合ってくれませんか

ぜひ食べたことある方だけでも伝わってほしい

これ絶対感動しますよね

ししとうも薄い衣で仕上がってますね

こんなに美味しいならむしろ塩で食べたいもん

ここの料理長さん気が向いたら抹茶塩とか作ってくれたら嬉しいなぁ

天つゆでももう大満足なんですけど、せっかくのサクサク天ぷらなので最初の一口目だけでもぜひ塩で食べて見たい

あ、そうそう。籠のど真ん中に佇むグラスには梅酒が入っております

お子様にはオレンジジュースになったりお好みで対応してくださるのでご安心ください

おまけのように置いてあるお刺身ですがここにも妥協は許されません

イカの飾り切りときゅうりを巻いてあるこの技術

こんな小さなところまでしっかり手を抜かないお店、高級店でもあまりありません

過去に何店舗か高級店で働いたことありますけどこういう御膳は手間がかかるので妥協しがちなんですよ

作り手側の気持ちがすごくわかるのもあって尚更この一手間が嬉しいですよね

お刺身もほんと美味しいわ。

もう、そりゃお高い店なんだから美味しくて当然でしょ とか思ってるそこのあなた

それは大きな間違いでっせ

ここまでしっかり料理に手間をかけてるお店経験上そんなにないですって

そして、そろそろお気づきの方もいるかもしれません

鰻はまだか、と

そろそろ鰻のせいろ蒸しを堪能したいと思います

見てくださいよこの照り。見てるだけで涎が出ませんか?

ちなみに山田屋さんはこのせいろ蒸しに使われるタレにもこだわりがあるそうで….

山田屋の「せいろ蒸し」は国産うなぎだけを使い、たれはうなぎの頭でだしをとる独特の製法です。うなぎの頭を煮詰めるとゼラチン質が固まり、ゼリー状態になります。そこに水あめやザラメを加え、お店独自のたれが作られるそうです。

しかも鰻の蒲焼きって関西と関東では焼き方が違うって知ってました?

「関東の蒲焼は、蒸して脂を落として焼きますが、柳川では焼いてから蒸します。うなぎの脂とうまみを残す柳川独特の食べ方」なんだそうです

このせいろ蒸しには欠かせないタレが染み込んだお米のもっちり感がやばいです

もうね、モッチモチなんです

そしてこのモッチモチのお米に最高の鰻が乗ってる極上のセットに

山椒の粉 を振りかけたいと思ってまして。

はいもう優勝。

柳川の鰻美味しいグランプリがあれば金賞を差し上げます

山椒ってなんでこうも鰻を際立たせてくれるんでしょうかね

ひな籠膳にすっかり舌鼓を打ってましたら本物のせいろ蒸しがやってきました

これがせいろ蒸し(松)です

この蓋を開ける瞬間、緊張しますね

神々しいお姿が現れました

せいろ蒸しの中でも個人的に過去最高のクオリティだと思います

まずはこちらを見てください

錦糸卵の細さ

これ、実物髪の毛みたいに細いんですよ

他のお店は大体こんな感じ、というかこれが平均の卵なんです

見比べるとどれだけ技術が高いかわかりますね

繊細すぎる錦糸卵はぜひ実際に見てほしいなぁ

薄ーく焼いた卵をミリ単位で千切りしていく姿がもう脳裏に浮かびますもん

柳川の鰻って有名だけどやっぱりお店によって

クオリティはバラバラなんだと改めて感じた

持ち上げた時崩れないんですね

ふわふわすぎると持ち上げるだけで崩れたりするけどここのはしっかり形を保ってるのに口に入れた瞬間ほろっと崩れます

お口直しに杏仁豆腐もついてます

小鉢とデザートは日替わりなので内容は変わるかもしれませんが個人的に食後のスイーツがあるのは嬉しいです

どの料理もほんとにクオリティ高いなぁ

さすが柳川の老舗中の老舗なだけはあるよね

しかも食べきれない時は折に入れて持ち帰れるんですって

無理すれば食べれますが美味しく食べたいのでお腹が空く夜に食べるため甘えさせて頂きました

ちなみに山田屋さんは車まで持ってきてくれるサービスもされてます

なんですかこの神対応は。

帰宅して改めて楽しもう

この入れ物に入ってると高級感がありますな

中身を取り出してテイクアウトの折仕様のせいろ蒸しを見てみましょうか

中には木箱と温め方の説明書が入ってました

温め方まで教えていただけるこだわりには脱帽です

きっと数えきれないほど試されて一番美味しい温め方を研究されてきたんでしょうね

その通りに温めさせて頂きます

ぱっと見見栄えは悪いかもしれない

でもねクオリティに驚くと思う

あのせいろ蒸しのままのクオリティなんですよ

開けた瞬間にフワッと湯気が立つ感じ

そして私が一番感動したあの錦糸卵も健在です

お家でもこのクオリティで食べられるならコロナ禍で外食を控えてる方々でもテイクアウトで楽しめそうですね

土曜丑の日は毎回これって家庭が増えるといいな

時期的に外食できない方はおうちでプチ贅沢もいいかもしれません

鰻も肉厚でふわふわのままだし

しっかり味も染みてて無限に食べられそう

ご飯もカピカピどころかモッチモチですとも

あの感動はレンジから復活しても健在でした

価格的に普段使いはできないかもしれませんがたまの贅沢や丑の日はテイクアウトや個室で楽しむのもいいかもしれませんね

ぜひ柳川で鰻を食べるなら山田屋さんおすすめです、ではまた。

山田屋の店舗情報

・店舗名:鰻・日本料理 山田屋

・営業時間:11:00~21:00(OS 20:30)

・定休日:火曜日

・住所:柳川市三橋町柳河585-1

・電話番号:0944-74-0883

・支払い:クレカOK

食べログ
山田屋の鰻 (矢加部/うなぎ) ★★★☆☆3.33 ■予算(昼):¥3,000~¥3,999

↑詳細はこちらをご覧ください

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次