半世紀の歴史がある古民家茶屋「黒門茶屋」で秋月名物を堪能してみた@福岡・秋月
こんにちは、よりみちです。
福岡に引っ越して来るまで、こんなすてきなエリアがあるのを知らなかったんですが
「秋月」って皆さん行ったことありますか?
自然が豊かで思わず息を呑んでしまうような絶景があったりするので
最近個人的にハマってるエリアなんですが。
ここに並んでるのは全部「桜の木」でして、春は桜、夏秋は葉桜、冬には雪が積もってこれまた絶景。
そんな一年を通して楽しむことができるすてきな一本道です。
もうすぐ夏なので、葉桜になってしまった桜並木を歩いていると
何やらすてきな佇まいのお店を発見しました。
実はこちらのお店は築50年もの歴史のあるお店なんですって。
今回はこの歴史を感じるお店へお邪魔してみたいと思います。
地元の名物をふんだんに活かした料理の数々を楽しめるお店「黒門茶屋」(朝倉市秋月)
場所はこの桜並木街道の真ん中くらいにありまして。
歴史を感じるすてきな外観ですよね。
他にもいろんな飲食店がちらほらあるので、ぜひこの道のお店は全て制覇したいな〜
なんて思いながら歩いていましたが、一番気になったこちらに今日はお邪魔させていただきましょうか。
秋月といえば葛や川茸などが有名な産物なんですって。
葛は料理で使ったことあるけども、「川茸」に関してはもはや名前すら知りませんでした。
そんな「黒門茶屋」には葛を使ったお土産「黒豆くず餅」や竹皮に包まれた「わらび餅」などが店頭に並んでます。
店内で食事をするのもいいですが、お土産などを買うために寄るのもいいでしょうね。
店内には昔ながらのおもちゃや工芸品が置かれてました。
こういうノスタルジックな小物大好き。
男性の皆さん、男心くすぐられませんか?
私はもうたまらないんですけど。
家に全部並べたいもん。こういうのかわいいよなぁ。
そして、結構異色のオーラを放っている謎の女の子の絵を発見。
「秋月みいひちゃん」
黒門茶屋出身の茶屋系V Tuberなんですって。
お店や秋月、朝倉のいろんな情報を配信してるそうですよ。
ちなみに動画はこんな感じです。
勢いがあってついつい見入っちゃいますね。
こちらの店長が編集などをされてるそうですが、秋月を盛り上げていくために日々活動されてるので
応援したくなるキャラクターでもありますね。今後要注目ですよ!
子供の頃近所にあった駄菓子屋さんを思い出すなぁ。
こんな感じのおもちゃがいっぱい売ってあってよくばあちゃんにせがんだっけ。
えっ、『あまおうの苺餅』(240円)ってめっちゃ安くない?
そんなに大きくはないけど食事した後とか買って帰るのにちょうど良さそうなサイズでした。
座敷の席があるんですが、この実家に帰ってきたかのような安心感。
私を含め、30代以上の方々にはたまらないのではないでしょうか。
しかもこのテレビ、現役なんですよ。
トトロが流れてますがめっちゃ雰囲気に合うなぁ。
お店に入って左に曲がるとお食事どころがありました。
食事をする際はこちらがメインフロアになります。
フロアに入って右側からなんか視線を感じまして。
な、なんだこのかわいい生き物は。。
めっちゃ人懐っこいワンちゃんがいました。
この子は黒門茶屋名物の「まろ店長」、奥には茶豆柴の「ろっち副店長」もいますよ。
全然吠えないし警戒心全くないのでもふもふし放題です。
それではメニューをみていきましょう
少し取り乱してしまいましたがメニューをみてみましょうか。
ちょっと休憩しようかなという方にはこちら。
甘味のメニューが用意されてます。
『葛餅(5切れ)』(450円)や『葛きり』(550円)などがオススメです。
ガッツリ食事したい方にはこちら。
秋月の名物を堪能しながら食事ができる『川茸定食』(1,800円)がおすすめです。
『黒門定食』(1,200円)は少しおかずの量が少なめになりますがこちらでも十分堪能することができそうです。
秋月といえば水が綺麗な町ということで外せないのがうどんや蕎麦ですよね。
価格は平均650円くらいでリーズナブルにお求めやすいのは嬉しい。
そしてずっと気になってた『蒸し雑煮』(700円)はぜひ注文したいと思います。
蒸し雑煮を知らない方に簡単にご説明を。
福岡に住んでてもあまり馴染みがない方が多いかもしれません。
福岡県中央部、筑前朝倉地域に伝わる蒸すタイプの珍しいお雑煮だそうです。
がめ煮の具材をそのままお雑煮にするご家庭もあるとか。
朝倉地域でもみんなこれを食べてるわけではなく、「武士」が住んでた地域に食べてる人が多いんだそうです。
これはぜひとも食べておきたいですね。
見た目は完全に茶碗蒸し!?中身はお雑煮の不思議な料理だ。
こちらが『蒸し雑煮』です。
見た目は本当に、そのまま大きな茶碗蒸しっていう印象ですが、味はどうなんでしょうか。
ちなみに上に乗ってるのが「川茸」という汽水で取れる海苔なんですって。
海の海苔と違って磯臭さもなく、お馴染みのあおさみたいな感じです。
感触はやっぱり茶碗蒸しだ。
やっぱり茶碗蒸しだわ。
味は一般的な茶碗蒸しに近いので苦手な人は多分いないはず。
どれどれ。食べすすめていきましょうか。
あ、でもやっぱり中身はお雑煮だ。
なんだこりゃ。食べててめっちゃ楽しいぞ。
やっぱり主役がいました。大きなお餅。しかも2個。
正直これ一つでも結構お腹いっぱいになる人もいるかもしれないくらいボリュームありますね。
そして秋月の名物をひとまとめにしたような豪華な定食がこちら。
ふぁああ!こりゃすごい!
こちらが『川茸定食』です。
なんて豪華なんでしょう。お殿様になった気分です。
こちらはもちろん「川茸ご飯」でして良い香りが蓋を開けた瞬間にふわりと香ります。
お水がいいからか、米の品種なのか、炊き方がいいのか。その全てか。
このご飯、かなり美味しい。クセがないからお子様でも食べやすいでしょうね。
こちらは名物である葛を使った『手作りのくず餅』です。
普通のくず餅と違って、結構弾力があるような。
それでいて口に入れたらとろりと溶け出しちゃうような。なんか不思議な感じ。
秋月の名物?というのかわかりませんが昔から秋月に住んでる庶民の皆様に鶏肉は愛されてたそうです。
お雑煮にもがめ煮にも鶏肉を入れるのは、豚や牛が高価だったので庶民が食べられるお肉が鶏肉しかなかった名残なんですって。
川茸こんにゃくなんて料理まであるんですよ。
隣に添えてある酢味噌で食べるんですが、酢味噌いらないくらいこれはこれでおいしいですね。
これはなんだろうか。吸い物かな?
あ、吸い物はシンプルな吸い物でした。
それにしてもこの定食は時代が違えば少し階級が高い武士の人が食べてた料理だと言われても全く違和感ないですよね。
お吸い物って、箸休めにほしいなって思うようになったのは少し歳を重ねたからでしょうか。
こちらは「川茸の酢の物」。コリコリの感触が面白い逸品です。
味はそこまで酸味がないので酢の物苦手なんですたい。って方でもご安心ください。
全体的に優しい味に仕上がってますので年齢性別問わずに楽しんでいただけそうですね。
どれを食べるにしてもワクワクが止まらないです。
お魚のすり身を練ったもの。
ほっこりする暖かさにお魚を感じる後味。かなり上品な仕上がりになってます。
さて、こちらの竹籠に乗った旅館の前菜のようなお料理をいただきましょうか。
夢中で食べてしまって写真が一部ありません。
写真とるどころかもう夢中になってて記憶すらないです。
秋月で取れた山菜を活かして各自それぞれ施してありますが
季節を感じれて見た目にもすてきな一皿に仕上がってますよね。
でも全体的にこれだけ美味しく仕上げるには、それなりに長い年月修行してこられたんだろうなぁって思ってたら。
まさかの前職は畑違いのWEB関係のお仕事をされていたんだとか。
だからV Tuberをされてるのね〜。じゃないのよ。
だとしたら味覚のセンス良すぎるって話です。
時代の最先端、飲むわらび餅を超える飲むくず餅とは!?
テイクアウトもできる、『飲むくず餅』(700円)です。
味は2種類、抹茶小豆と黒蜜きなこ味です。
食後にこれはたまりませんなぁ。。。
余韻がすごいや。抹茶と優しい食感のくず餅がにゅうるりと喉を通っていくのが気持ちいいもん。
黒蜜きなこは味は大方みなさんのご想像通りかと思いますが
正直、わらび餅よりはこっちの方が好きです。
柔らかく、歯切れがいいので喉に詰まりながら飲まずにすみます。最高です。
テイクアウトして桜並木や城下町の風景をのんびりみながらお散歩するのもいいかもしれませんね。
ぜひ秋月に行く際はよりみちしてみて下さいまし。
ではまた明日。
黒門茶屋の店舗情報
【店名】#黒門茶屋
【住所】朝倉市秋月野鳥684−2
【電話】0946-25-0492
【定休】火曜日
【インスタ】@kuromonchaya
【営業】10:00〜16:00
【駐車場】駐車場なし
【支払い】現金・電子マネー