完全予約制の「天ぷら蕎麦や月を忘れてゐた」は糸島で一番の名店かもしれない@福岡・糸島市
こんにちは、よりみちです。
糸島に行く時って当然の如く「海」を目当てにいくじゃないですか。
その常識が大きく変わる事件が起きました。
今後、このお店に行った”ついでに”糸島をまわろうかな
って思っちゃうくらい毎回いくのが楽しみになるお店を紹介しましょう。
地産地消を大切に素材から調理までこだわりの詰まったお店「天ぷら蕎麦や月を忘れてゐた」(糸島市前原)
実は今回のお店はオープン前からずっと気になってたんです。
instagramである日突然現れたおしゃれすぎる世界観のアカウント。
まさにお店の名前を反映したような投稿がこちらです。
もうね、こういうセンスがドンピシャドストライク。
まさに月明かりのような儚さに、素朴な投稿。
糸島の素材を活かした料理の数々、器の焼き物は唐津焼をメインに取り扱いされてます。
去年からずっとオープンを待ち侘びて、今年の1月にオープンしてからずっと気になっててようやく今回行く事が出来ました。
ということで興奮冷めやらぬ中、やってきたのはこちら。糸島市前原です。
糸島新聞社ビル 1Fにお店がありまして駐車場はこの建物の裏に2台停めるスペースがあるのでそちらをご利用ください。
私はまだ福岡の土地勘がなく、糸島といえば海沿いのところを想像していましたが
こちらは結構街中の駅近にありまして。
博多や天神からのアクセスもそんなに不便なく行けるようです。
ちなみにこちらのお店は昼も夜も前日までの完全予約制。
完全予約制ですよ。こわっ。
人生初の完全予約制のお店です。ドキドキしますね。
もうこれだけでハイセンスでしょう?
この看板を見ただけで吸い込まれるように店の中へ入っちゃいました。
店内はコの字をしたカウンターのみでして。
ゆっくりと座れるように間隔もバッチリ。
店の壁には店主自慢の焼き物がずらりと並んでます。
この焼き物は知識がある方がみるとより一層楽しめるんでしょうね。
さてさて、子供のようにはしゃいでしまいましたが。
テーブルにはメニューとお絞りが添えてありまして。
基本的に3,000円のコースのみになってます。
あ、追加で一品料理も楽しめますよ。
内容はその日に仕入れた素材を存分に活かして調理していただけます。
箸置きが可愛くて尋ねてみると、こちらは佐賀県の唐玄窯さんが作られてる唐津焼で作られてました。
いろんな種類があって、見ててとても癒されます。
めっちゃかわいいぃぃぃ!!
個人的にこの鳥獣戯画が大好きでして。
紹介しきれないくらい種類があって、店主のこだわりがしっかりここにも反映されてました。
お話ししていると早速一品目が出来上がったようです。
店主一人で店を切り盛りされてるんですが、そんなにこだわるの?
ってくらい細部に至るまで本当に愛情込めて作られてます。
まずは前菜がこちら。盛り付けは洗練された印象。
夏らしく涼しげな盛り付けについつい見入ってしまいました。
まずはこちら、マトウダイの卵の煮付け。
初めて食べたけど、味付けは薄めで仕上がってて本当に素材の味がしっかり活きてる。
上品な味ですわぁ。。
イカ飯ってこんなに上品に仕上がるものなのか!?
上に乗ってるワサビがこれまたいいアクセントになってておいしい。
おつまみみたいな感覚でも楽しめるかも。
しっかり味が染み込んでておつまみに良さそう。
どの料理にもしっかりこだわりがあって説明を聞きながら食べると一層美味しく感じますよね。
次は揚げ物で天ぷらなんですが、こちらは「またいちの塩」と「天つゆ」どちらかで楽しむ事ができます。
天ぷらに使う野菜は糸島の農家さんが作った野菜を厳選して直接購入されてるそう。
各野菜の揚げ物をパチパチ揚げていく姿も絵になりますねぇ。
野菜によって揚げ時間はもちろん変わりますが、とにかく一つ一つ野菜の一番美味しくなる瞬間を見極めて提供してもらえます。
これが和食の完成系だと思ったね。
洋食は足し算、和食は引き算って聞いたことありません?
和食って洗練されていくほどどんどん盛り付けがシンプルになっていくんですよ。
私が自分のお店で料理を出すときはまだまだ自信がなくて、つい色々と周りに盛り付けて誤魔化すことしかできなかったから、この凄さがすごく身に染みましたね。
野菜ってこんなに「おいしい」のか。
なんかもう一口食べすすめていくごとに、どんどんこのお店にハマっていくのがわかります。
天つゆもね、上品な味付けなんですよ。
どちらで食べてもおいしいけど、「またいちの塩」の方が好きでしたね。
ズッキーニはホクホクで、たまらんのですよ。
ここはさっぱり塩ですな。
野菜のおいしさが一気に引き立つもんね。
これ、何もつけなくても美味しいんですけども。
そして一番驚いたのがこちら。
糸島の人参ってこんなにおいしいって知らなかったんですけど。
この人参の表面の衣はサクッとしてて、甘いのがめっちゃ引き立ってて。
正直このまま食べるのが一番うまいかもしれません。
そしておまちかねのそばの登場です。
こちらは内容が季節によって変わるのでその時期ならではの蕎麦をお楽しみください。
綺麗すぎませんか。
蕎麦ってこんなに洗練されるのかと。
毎日朝から店主が予約分のみ蕎麦を手打ちするんですって。
「ニューサマーオレンジの柑橘のお蕎麦」
オレンジの爽やかな風味が、冷たいお蕎麦との相性抜群なのです。
しかもこの手打ちの蕎麦は細く仕上げてあるので喉越しがよくて天ぷらの後でもスッと食べやすい。
九州のそばの出汁は少し甘めに仕上げる事が多いですが、出汁は関東寄りの少しさっぱりした仕上がりになってました。
お酒を飲んだ後でも締めに食べやすい、と大好評なんだとか。
そばの香りは天ザルの方がもちろん香るのですが、天ぷらの後に食べてもらうので
食べ合わせを考えてこの冷たいおそばに仕上げてるんですって。
ニューサマーの風が吹き抜けていくわぁ。。
最初はそばの出汁を楽しみつつ、最後は柑橘の香りも楽しめるのがポイントなんでしょうね。
最後の一滴までしっかり満喫しましたとも。
最後のデザートはこちら
「そば羊羹」
そば粉とあんこと寒天を冷やし固めたシンプルなデザートです。
手前には「またいちの塩」が添えられてたんですが、この甘みがしっかり引き立つのがまたうまくてねぇ。
そば粉の香りとプチプチした食感が食べてて面白いんですよ。
完食した後は思わずため息が出てしまうような幸福感に包まれてました。
正直、期待値が高くなりすぎて不安だったんですが、食べたらどこかに吹き飛びましたね。
ということでご馳走様でした。
こんな素敵なお店が家の近くにあったら月に一回は必ず行きたいお店ですねぇ。
本当は週に一回行きたいくらいですもん。
あまり頻繁には行けませんが、必ず糸島に行く時はここで食事したい程おいしかったです。
ぜひあなたも糸島に行く機会があれば前日に予約して行って見てくださいね。
おすすめのお店です!ではまた明日のお店をお楽しみに。
【店名】天蕎麦や 月を忘れてゐた
【住所】糸島市前原東1丁目8−17
糸島新聞社ビル 1F
【電話】問い合わせ・予約はインスタから
【定休】月曜日
【インスタ】@tsukiwowasureteita_tensobaya
【営業】12時00分~21時00分
【駐車場】駐車場あり